ウイルバー・エリス・ニュートリション社 ボンド・ペットフード社と精密発酵による原料開発でパートナーシップを締結
リリースミズーリ州セントジョセフおよびコロラド州ボルダー(2024年4月23日)
ウイルバー・エリス・ニュートリション社(Wilbur-Ellis Nutrition, LLC)と、ボンド・ペット・フーズ社(Bond Pet Foods, Inc.)は、ペットフード用途に合わせた原材料を開発するためのパートナシップの締結を発表しました。この提携はウイルバー・エリス・ニュートリション社にとって初めての試みであり、ボンド社にとってはペットフード業界の世界的企業との2度目の戦略的提携となります。
ウイルバー・エリス・ニュートリション社のマット・ファンタ社長は、「ボンド社との提携は、当社の能力を拡大し、世界中のペットフードメーカーに持続可能で革新的な原料を提供する新たな道を開くものです。ボンド社の技術は、ペット栄養の可能性を広げ、より責任あるペットフードの未来を追求する我々の取り組みを支援する大きな可能性があります。」と述べています。
犬や猫の食事において、動物由来の原材料は主役です。このような食材の需要が伸び続ける一方で、この需要を満たすための食肉生産は環境に過大な影響を与える可能性があります。科学誌『PLUS One』に掲載されているように、米国のペットが一つの国であった場合、その肉の消費量は世界で5番目となり、関連する二酸化炭素排出量の30%を占めることになります。
ボンド社は、これらの基本的なペットフード原料の生産に対して異なるアプローチを取っており、50年以上の歴史を持つ酵母ベースの精密発酵プロセスを利用してビタミンB12やバニラのフレーバー、チーズ製造用の酵素などの原料を作っていますが、これを創造的に再構成して、動物を使わずに鶏肉、七面鳥、魚などのタンパク質をより効率的に生産しています。この「醸造」プラットフォームは、従来の選択肢と比べて、完成品の栄養価と機能性能を向上させることも可能です。
ウイルバー・エリス・ニュートリション社のニック・ブラデン副社長は次のように述べています。「ペットフード業界が持続可能な解決策をより重要視する中で、精密発酵はタンパク質、フレーバー、ブレンドを生産するための魅力的なツールとなっています。今回の提携と、彼らの深い発酵技術により、当社の原料ポートフォリオをさらに進化させることができるでしょう。」
また、ボンド社のCEO兼創設者であるリッチ・ケレマン氏は次のように述べています。「ウイルバー・エリス・ニュートリション社とこの重要な取り組みで提携できることを非常に嬉しく思います。100年以上にわたり、彼らは高品質な原料で知られ、ペット栄養分野における革新に真摯に取り組んできました。私たちはこの共同研究開発を通じて、ペットフードメーカーに提供する、より持続可能で機能的な処方の新しい代替品の開発を楽しみにしています。」